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コミック誌「花音」2001年7月号~10月号に掲載された美少年ラブコメディ。
コーヒーチェーン店でバリスタのバイトをしている主人公は、ある出来事の翌朝、自分が右利きから左利きに変わってしまっていることに愕然とする。秘密の鍵を握る謎の少年の正体は? 双子と自称する左利きの少年と右利きの少年の関係は? 主人公は右利きに戻れるのか?
ロゴ入りマグカップが左利きの人には無地であるという悲しさは、左手で持ったことのない人には実感できません。社会生活上、様々な不便を強いられている左利きの方の問題は、自身が左利きである著者にとって念願のテーマだったようですが、出版社との関係上、美少年ラブコメという枠組みの中で描かれているため、この系統のストーリーに慣れていない人は少し当惑するかもしれません。
しかし主人公がバリスタであることがストーリー展開の各所で有効に機能しています。左利きの少年と右利きの少年を描き分ける際にも、左利きの少年が甘党で右利きの少年が苦党であるという設定でメリハリをつけるなど、細かい描写が複雑なストーリーを引き立てています。
エスプレッソに関する知識が特に深まる訳ではありませんが、先入観に基づく偏った描写もなく、安心して読めます。エスプレッソが日常の風景となりつつあることを喜びつつ、意外な結末を楽しんで下さい。
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