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1994年にイタリアで国際テイスターズ協会という団体が編集した「エスプレッソ・テイスティング」の日本語訳です。訳者は「工学屋の見たコーヒーの世界」の著者です。
エスプレッソのテイスティング(試飲)方法を中心に、エスプレッソの味わいに影響を及ぼす諸要素について、コーヒー豆の栽培から流通段階、豆の挽き方やエスプレッソ・マシンの種類に至るまで多岐にわたる説明がなされています。コーヒー一般に関する書籍を何冊も読んだことがある人が読んでも、多くの新たな知識が得られるでしょう。
但し、イタリアの読者を想定して書かれたものを翻訳しているため、日本のエスプレッソ事情の中でエスプレッソ系飲料に親しんだ読者には少し違和感があるかもしれません。また、編者が定義するエスプレッソについての記述が編者のペースで進められていくので、読者がなぜ?と思うはずの箇所で説明がなかったり、読者が余り関心をもたないであろう箇所に多くの記述が費やされているかもしれません。
それでも、エスプレッソのことを一般の消費者にも分かりやすく説明しようとする編者の意図は伝わってきます。コーヒー一般に関する本の中でエスプレッソの話が1~2ページしか出てこないことに欲求不満の人は、この本を堪能することでしょう。
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