トップ - 違い - 誤解 - 出逢うには - 書籍 - ウェブサイト - 歴史物語 - エッセイ - ラウンジ - 世論調査 - このサイト

素敵なエスプレッソに出逢うには

はじめに - お店 - メニュー - マシン - 主要機種 - 操作方法 - コーヒー豆 - 豆挽き - ミルク - いれ方 - 飲み方 - おわりに - バリスタ - セミナー


エスプレッソ用のミルクについて

 美味しいカフェラテやカプチーノを自宅でも飲みたい!

(簡単に言えば…)
  ミルクを泡立てるだけでエスプレッソのメニューが大幅に広がりますが、泡立てにはコツが必要です。泡立て器の仕組みとコツを頭で理解したら、あとは実際に楽しみながら練習を重ねましょう。


(難しく言えば…)

1.泡立ての意味と目標

 泡立てたミルク(「ミルクフォーム」とも「フォームドミルク」ともいいます)はカプチーノやマキアート等のエスプレッソ応用ドリンクの材料として用いられます。カフェラテには本来温めたミルクがあればよく泡は不要なのですが、実際には泡立てたミルクを少量加える店も多くあります。

 ミルクを泡立てる(厳密に言えば、泡立てて温める)とは、ミルクの内部に空気を含ませて口当たりをなめらかにするとともにドリンクの保温効果を高めることにあります。もちろん見た目を美しくするという役割も重要です。

 空気を含ませながらミルクを温めるという意味で蒸気による泡立てが一般的ですが、但し、温め過ぎると副作用が生じます。牛乳のタンパク質は加熱を続けると徐々に凝固を始めますが、凝固の際に周辺の乳脂肪や乳糖を一緒に閉じこめてしまうため、長時間加熱すると口当たりの良さや自然な甘みが次第に失われていきます。特に、70度を超えるとタンパク質の一部が分解されて硫黄化合物が生じるため、温泉卵のような臭いが微量ですが発生します。そして、タンパク質の凝固が進んだ牛乳はそれ以上泡立たなくなりますし、せっかく立っていた泡も消えてしまいます。

 したがって、蒸気によるミルクの泡立ては短期決戦です。ミルクが温まる前にどんどん空気を含ませ、十分に温まったら深追いせずに泡立てを止めることが肝要です。十分に泡が立たなかったら潔くあきらめて次の機会に再挑戦しましょう。

 なお、泡の粒が目に見えるような粗い泡は、見た目は派手ですが口当たりは悪く、すぐに消えてしまいます。表面の粗い泡とミルクの中間層に生じる、クリーム状のトロリとした細かい泡が一番美味しい部分です。

2.抽出と泡立て、どちらが先か?

 エスプレッソは抽出したら香りが飛び温度が下がる前にすぐ飲んだ方がよいのはもちろんですし、ミルクも泡立てたら泡が消え温度が下がる前にすぐ飲んだ方がよいのはもちろんです。しかし普通のマシンを使って一人で同時に二つはできません。どちらを先にするかは人により意見が異なります。エスプレッソの香りを重視するかミルクの感触を重視するかの違いです。

 ミルクと合わせる場合はエスプレッソの温度低下はミルクの温度でカバーできますし、ミルクと合わせるとエスプレッソ単独で飲む場合ほど香りの微妙な違いは目立たないので、抽出を先に、泡立てを後に行う人の方が多いようです。また、家庭用マシンでは抽出時よりスチーム時の方が設定温度が高いので、先にミルクを泡立てて直後に抽出を行うとお湯が高温すぎて抽出の仕上がりが良くない場合がありますので注意して下さい。

 しかし、自宅で一人で楽しむ場合は、洗い物が増えるのを避けるため、大きめのマグカップでミルクを泡立て、その上にマシンから直接エスプレッソを注ぐという人も少なくないようです。いずれにせよ、ボタンを押せば自動的に抽出を開始し終了するタイプのマシンでない限り、抽出をしている間に泡立てを同時に行うといった無理はせず、それぞれの作業に専念して下さい。

3.ミルクの種類

 ミルクの種類は乳脂肪分によって、(普通の)牛乳(3%以上)、低脂肪乳(約1〜2%)、無脂肪乳(0.5%未満)に大別されますが、どのミルクでも泡立たせることは可能です。強いて言えば、乳脂肪分が少ないほど泡立ちやすくて消えやすい(すぐに大きな泡になってしまい、すぐ分離してしまう)ので、手早く作ってすぐエスプレッソに合わせる方がよいと思いますが、無脂肪乳が泡立てに適さないという程ではありません。その反対に、乳脂肪分が高いほどしっかりした泡立てが可能ですが、その違いはわずかなものであり、わざわざ濃厚牛乳や特濃牛乳の類を求める必要がある程ではありません。

 低脂肪乳や無脂肪乳の中にも、生乳から乳脂肪分を取り除いたものもあれば、脱脂粉乳にバターを加えて成分を調整したものもあります。無脂肪乳や低脂肪乳でラテを作ってくれるチェーン店には、低脂肪乳でオーダーするとカウンターの後ろで通常乳と無脂肪乳を半々に混ぜ合わせて低脂肪乳としている店もあります。いずれも品質に問題はありませんが、生で飲んで違いが分かるという方は、美味しい方を使うに越したことはありません。

 なお、既に述べたようにミルクは加熱し過ぎると泡立ちが悪くなるので、蒸気で泡立てる場合、泡立てる時間を十分に確保するためには、十分に冷たいミルクから始める必要があります。また、ミルクの量が少ないとすぐに温度が高くなってしまうので、できるだけ多くのミルクを使った方が泡立ては容易になります(但し容器の半分以上入れないように注意)。
 一度泡立てたミルクの残りを再度泡立てようとしてもうまくいきません。泡立てが目的であれば、その都度新たにミルクを用意しましょう。

4.泡立て器具

蒸気ノズル

 エスプレッソのあるお店やレストランで良く聞こえる、キュルキュルという音。あの正体が蒸気ノズルです。エスプレッソ・マシンの普及と共にその存在も知られてきましたが、原理は簡単ながら奥が深い泡立て器具です。

マシン付属の蒸気ノズル

   多くのエスプレッソ・マシンには、側面に蒸気を噴出させるためのノズルが先端についた金属管が伸びています。(ノズルと管を合わせて「ワンド」と呼ぶこともあります。)単純な機構のノズルは先端に1〜4個の穴が空いていて蒸気が噴出するようになっていますが、メーカーによっては独自の工夫を凝らした専用ノズルを装着するようになっています。専用ノズルは初めての人にも比較的容易に泡立てができますが、慣れてくると単純なノズルの方が思い通りに納得のいく泡立てができるという人も多いようです。

直火式の蒸気ノズル

   エスプレッソ・マシンに直火式のポットがあるように、ミルク泡立て器具にも直火式のものがあります。下部には直火式マシン同様に水を入れ、上部には蒸気ノズルと調節バルブがあります。直火でお湯を沸騰させて蒸気を発生させるため、蒸気の勢いには限界がありますし、一定時間経つと勢いが弱まってしまいますが、アウトドアでカプチーノやカフェラテを飲みたい時には重宝します。

手動、電動器具

 蒸気を使わない泡立てについては、蒸気の水分がミルクに混ざらないという長所がある反面、ミルクを別途温める必要があるという短所があります。ミルクは温度の低い方が泡立ちやすいのですが、先に泡立てを行ってしまうと温める間に泡が消えてしまうので、先にミルクを温める場合が多いようです。いずれにせよ、ミルクを直火や電子レンジで温める際には加熱しすぎない(70度程度を超えない)よう注意する必要があります。

調理用泡立て器

  一番基礎的な方法は、鍋にミルクを入れて調理用の泡立て器で手動で泡立てる方法です。結構疲れますが、多くの家庭に常備されているので、普段は余り飲まない人が時々気分転換に作ってみるには便利かもしれません。

電動ミキサ−

  調理用電動ミキサー以外にも、ミルクの泡立て用の電動ミキサーも市販されています。先端部をミルクに浸してスイッチを入れると泡立て部分が高速回転して手軽に泡立てることができます。

ピストン式器具

  最近はデパートやコーヒーショップの店頭でも見かけることが多くなりました。容器にミルクを入れ、ふたをしてピストンを上下させると、網状の泡立て具がミルクを泡立てます。特に電子レンジで加熱できる材質のものは手軽さが評価され、家庭でドリップコーヒーを飲む人にも愛用する人がいます。

全自動マシン

 エスプレッソ・マシンの中には、本体から伸びるチューブをミルク容器に差し込んでおけば、自動的にマシンがミルクを吸い上げ、泡立てて温めたものをエスプレッソの隣の抽出口からカップに注ぐものがあります。スイッチの操作だけで誰にでも簡単に一定水準のミルクフォームが作れますが、泡の細かさや温度が気に入らなくても操作する人には調節ができないので、慣れている人ほど蒸気式の泡立てを好む傾向にあります。また、面倒な洗い物が増えるという観点からも家庭での導入には躊躇する人もいるようです。


5.その他の道具

 以下は蒸気による泡立てを念頭に説明します。

ミルク容器

 ミルク容器についてはまず大きさが重要です。容器の半分以上ミルクを注いで泡立てると周囲に飛び散ったり泡があふれたりすることがあるので、ミルクの量は容器の3分の1程度に抑える必要があります。逆に言えば、必要なミルクの分量の3倍程度の容量の容器が必要です。しかし、余り容器が大きすぎると、ノズルが容器の奥まで届かず十分に泡立てが出来ません。無理のない姿勢でミルクの表面を見ながら泡立てが出来る程度の大きさの容器を選びましょう。  平均的には、家庭用マシンと共に使うには容量400cc〜600cc(容器一杯に入れた場合)の容器が適当だと思いますが、上記を参考に自分に適した大きさの容器を探して下さい。
 市販されている専用のミルクピッチャーはステンレス製です。一人で手軽に飲むのであれば、マグカップにミルクを入れて泡立てた上からエスプレッソを注ぐことでも構いませんが、手で触ってミルクの温度を感じることができるという観点からは熱伝導の良い容器の方が便利です。
 注ぎ口は、計量カップのように尖っているものも、丸みをおびているものもあります。ミルクで模様を書くときには尖っているものが、泡とミルクを同時に注ぐときには丸みをおびているものが良いという人もいますが、普通に家庭で楽しむ場合にはどちらでも構わないでしょう。
 ミルクが熱くなると泡立ちが悪くなるので、少しでも長くミルクを冷たい状態で維持するために容器を冷蔵庫で冷やしておくという人もいます。特にマグカップのような熱伝導の悪い容器を使う場合は冷やしておくことが効果的ですが、その反面、ミルクの温度が上がったことを手で感じるのが遅れてしまうという短所もあります。

温度計

 コーヒー専門店や一部のチェーン店に行くと、容器に差し込んで側面にクリップ止めし、上部の目盛りを読みとる方式の温度計が市販されています。メーカーにより適温表示は異なりますが、おおむね60度台が適温であり、70度台になると加熱超過です。
 しかし、私は自宅でミルクの泡立てを始めたばかりの人には温度計の購入を薦めないようにしています。なぜなら、ミルクの泡立ては相当の注意力を要する作業であり、慣れないうちに温度の上昇具合に関心が逸れてしまうのはむしろ作業の妨げになると考えているからです。私が周囲の人に説明する際には「手でさわれないほど熱くなってきたら蒸気を止める」と説明しています。そのためにも、ミルクの容器は温度上昇を手で感じられるように、ステンレスの専用容器か薄手のカップを薦めています。慣れてきたら確認のために温度を測るのは良い考えですし、あの温度計はステンレスの専用容器以上に「所有する喜び」を感じさせる一品ですが、温度ばかり気にして本末転倒にならないよう気をつけましょう。

ノズルの掃除道具、蒸気受け

 ミルクを泡立てたノズルは速やかに掃除しないと余熱でミルクの成分がこびりついてしまいます。水を含ませて固く絞った清潔な布(布巾、タオル等)を用意する必要があります。また、使い初めと使い終わりの際に蒸気を放出させてノズル内部の水滴やミルクの残りを排出する必要があるので、これが周囲に飛び散らないよう、同じ布か、あるいは空いたカップ等を使って受け止める必要があります。


6.泡立ての手順とコツ

 以下では、エスプレッソ・マシンに付属する蒸気ノズルを用いてミルクの泡立てを行う際の手順とコツを説明します。なお、ミルクの表面のことを「乳面」と呼ぶのは変なので便宜上「水面」と表記します。

1.
ミルクを容器に注ぐ

 できるだけ良く冷やした新鮮なミルクを、容器に3分の1から半分程度まで注ぎます。容器とミルクの選択も泡立ての仕上がりを左右するので、上述の説明も参考にして容器とミルクを選んで下さい。

2.
蒸気を空ぶかしする

 泡立て開始前は、蒸気の通る管とノズルは室温の状態です。放出開始直後の蒸気は、管とノズルによって冷やされて水滴を生じます。したがって、最初に蒸気を空ぶかしして管とノズルを十分に温めておかないと、ミルクが水滴で薄まってしまいます。
 家庭で空ぶかしをする際には水滴が飛び散らないよう、布や空いたカップ等で受け止める必要がありますが、ノズルに近づけ過ぎてやけどをしないよう注意して下さい。タオルでノズルを握りしめた状態で空ぶかしをするのは危険です。

3.
ノズルを沈める

 容器を両手で保持し(片手で容器の取っ手を握り、片手を容器の側面から底面にかけて添える)、ノズルの先端をミルクに差し込んで沈めます。この際「水面すれすれに」と言う人もいますが、そのマシンの蒸気の強さを十分に分かっていないと、予期せぬ蒸気の勢いでミルクが飛び散ることがあるので注意して下さい。慣れないうちは、最初は深めに沈めておき、蒸気放出後に水面すれすれの位置まで引き上げる方が無難です。
 専用ノズルを装着する機種の中には、専用ノズルの上部に空気を引き込む穴があいているものがあるので、その穴がミルクに浸からないよう注意して下さい。
(片手の不自由な方は、容器の置き方を工夫して、ノズルがミルクに浸かった状態で蒸気の放出操作をして下さい。泡立ては片手でもできますが、身体の一部を時々容器に触れて温度の上昇具合を確認して下さい。)

4.
蒸気を放出する

 容器の位置が定まったら、添えている方の手を一旦離してマシンのスイッチを入れて、あるいはバルブを開いて、蒸気を放出させます。バルブを開く機種の場合は、何回転させればよいかを事前に練習しておきましょう。蒸気が強すぎてミルクが飛び散るようだと危険ですが、コントロール可能な範囲内において極力強い勢いで放出させる方がしっかりした泡立てができます。

5.
ノズルを浅めに引き上げて空気を含ませる

 蒸気の放出が軌道に乗ったらすぐに、一旦離していた手を容器に添え直してから、ノズルの先端を水面すれすれ(水面よりわずかに下)の位置まで引き上げます(実際にはノズルは動かないので容器の方を下げる)。適正な位置にノズルがあれば、ミルクの水面がえくぼのようにへこんで水面のミルクが蒸気の勢いで内部に引き込まれていく様子が見えます。また、キュルキュルという、かん高く小気味良い音が響きます。ノズルが深すぎるとシュワシュワという音がするだけですし、浅すぎるとミルクが飛び散ってしまいます。
 ノズルが適正な位置に固定できたら、しばらくそのままの状態を保持します。この段階で少しでも多くの空気を内部に送り込めるか否かが仕上がりを大きく左右します。そのうちに、ミルクが泡立ってきて、ノズルが泡の中に隠れます。
(なお、ミルクを蒸気で温めるだけでよく泡は必要ないのであれば、ノズルを浅めに引き上げず、深い位置に保ったまま蒸気の放出を続けます。泡は立たないまでも、電子レンジや鍋で温めたミルクと比べると蒸気で温めたミルクには空気が含まれており口当たりが滑らかです。)

6.
ノズルを深めに差し込んで空気を含ませる

 ミルクが泡立ってくると、泡の表面は容器の中で上昇してきますが、泡に変わった分だけ水面は逆に下がっていきます。したがって、水面すれすれの位置を引き続き保持するために、ノズルを深めに差し込んでいきます(実際にはノズルは動かないので容器の方を上げる)。
 泡の中で水面ぎりぎりの適正な位置を確認するには、耳だけが頼りになります。キュルキュルという音を頼りに適正な位置を保持し続ける訳ですが、次第にギュルギュルという鈍い音に変わって適正な位置が分かりにくくなります。ミルク全体が泡立ってくると水面の存在自体が不明確になってくるからです。温度も人肌程度に上がってきています。
(耳の不自由な方は手に伝わる振動の違いを参考に判断して下さい。)

7.
全体をかき混ぜる

  この時点で容器の中身は、表面の粗い泡、中間層の細かい泡、低層の液体が明確な境界のない連続的な状態になっています。残された時間で、この全体をかき混ぜて、中間層の細かい泡の占める割合を少しでも増やしましょう。
 ノズルを容器の底面か側面に近づけ、容器の中身全体を巻き込む渦を作るようにしてかき混ぜて下さい。蒸気の強い機種の場合は少し弱めても構いません。どういう形の渦を作って巻き込むのが良いかは、容器の形状(側面が垂直か斜めか)や、ノズルの角度(容器に対して垂直か斜めか)によっても異なり、人によっても要領が異なるようです。
 容器を傾ける人、傾けない人。容器中央部に沈める人、少し中央からずらす人、側面に近づける人。横巻きの渦を作る人、縦巻きの渦を作る人。ノズルを思い切り沈める人、少し離す人、水面近くと底部を何度か往復させる人。…私もまだ納得のいく泡立てができていません。それぞれの環境に応じて試してみて下さい。
 少しでも全体がかき混ぜられればそれだけ仕上がりが良くなりますが、決して渦にならなければ泡立てが失敗という訳ではありません。それよりも温度の上がりすぎに注意して下さい。

8.
蒸気を止める

 温度計を使っているのであれば70度を超えた時点で、そうでなければ容器に添えている片手が熱くて添えられなくなってきた時点で、蒸気を止めましょう。ゴボゴボと沸騰するような変な音が聞こえてきたら加熱しすぎです。
 これ以上続けても十分に泡立たないばかりか加熱臭が出てくるおそれもあります。泡立ちが十分でなかった場合は、自分はカプチーノを飲むつもりではなく単にミルクを温めてカフェラテを飲むつもりだったのだと自分に言い聞かせましょう(笑)。

9.
ノズルを掃除する

 蒸気を止めてノズルを引き抜いたら(実際にはノズルは動かないので容器を下ろす)、すぐにノズルの掃除をしましょう。ミルクのことも気になりますが、すぐに手入れをしないとミルクがこびりついてしまい、特にノズルの内部で固まったミルクは故障の原因になります。蒸気を空ぶかしして内部のミルクを排出する作業と、布で管及びノズルをふき取る作業を2〜3度繰り返して手早く掃除します。但し焦って蒸気でやけどをしないように注意して下さい。
 ちなみに私は、あらかじめ別の容器(マグカップや計量カップ等)に水を入れたものを用意しておき、ミルクから引き抜いたノズルをすぐに水の中に差し込んで水中で空ぶかしをしています。こうすると蒸気でやけどをすることもなく、管やノズルに付着したミルクについても、温度が下がることでタンパク質の凝固も止まり、水に浸すことで布での拭き取りも容易になります。

10.
カップに注ぐ

 容器の上部には粗い目の泡が残っていますが、美味しいのは液体部分との中間層の細かい目の泡です。卓上の布巾の上等に容器の底をドンドンと叩き付けて振動で粗い目の泡を崩す人もいれば、容器の中でミルクを転がすように回して全体を混ぜる人もいますし、スプーンで粗い目の泡を取り除く人もいれば、そのまま丸ごと使う人もいます。
 容器をそのままカップに傾けていくと、温められたミルクばかりが注がれてしまい、なかなか泡が注げません。最初は無理をせずスプーンを使って掻き出すと良いでしょう。
 専用の容器を用いている人、特に将来は泡の注ぎ具合で模様を描くデザインカプチーノを目指したい人は、ミルクを注ぐ直前の体勢で容器を小刻みに左右に揺らしてタイミングを取りながら、容器を前後に大きく揺らして泡をカップの中に押し出すようにして注ぐようにできるかを試してみましょう。


はじめに - お店 - メニュー - マシン - 主要機種 - 操作方法 - コーヒー豆 - 豆挽き - ミルク - いれ方 - 飲み方 - おわりに - バリスタ - セミナー


トップ - 違い - 誤解 - 出逢うには - 書籍 - ウェブサイト - 歴史物語 - エッセイ - ラウンジ - 世論調査 - このサイト

Copyright (c) 2000-2005 「エスプレッソの扉」バリスタ  All rights reserved.
バリスタ宛メールはエスプレッソ・ラウンジで受け付けています。